博報堂エルダービジネス推進室では、50歳以上のエルダー生活者について、常時さまざまな調査・研究を実施しております。このたび、全国の50〜64歳のエルダー2036名に調査した「第5回HOPEサーベイ」の中から団塊世代(56〜58歳458名)に焦点を当て、目前に迫った60歳という年齢を区切りに「人生60年の棚卸し」について調査した結果をまとめましたので、ご報告いたします。
調査によれば、約7割の人が、60歳という年齢を「人生の節目」だと感じていました。また、これまでの人生を振り返って採点してもらったところ、男性平均は66.6点、女性平均は72.7点となりました。さらに、団塊男性の約6割、団塊女性の約8割が「70点以上」という高得点をつけています。
また、「人生を振り返って、そう思う」項目として最多となったのが「家庭に自分の居場所がある(92.8%)」でした。次いで、「自分を必要としてくれる人がいる(89.5%)」「よき配偶者やパートナーに恵まれている(72.5%)」となり、団塊世代は「家族に恵まれたこと」を幸せの最大の要因と考えているようです。続いて「健康に恵まれている(70.0%)」「近所との関係がいい(68.3%)」「なんでも話せる友人がいる(59.6%)」などが高くなっています。この3項目については、いずれも女性のほうが高い数値を出していることから、健康に不安を抱え、職場以外での人間関係が薄い団塊男性の姿が浮かびあがってきます。
最も幸せだった時代については、男女ともに「20代(男性76.6%,女性81.7%)」を挙げました。ところが「20代」をピークに下降の一方をたどる男性と比べ、女性は「50代」になってからの人生を再び「よかった」と肯定的に評価していることが特徴的です。
世代認識としては、自分達は「高度経済成長とともに歩んだ世代(50.0%)」「ビートルズ世代(45.0%)」「受験戦争の世代(44.3%)」などの回答に代表されるように「競争と音楽の世代」だと感じていました。
逆に、言われてうれしい表現のトップ3は「ビートルズ世代(22.9%)」、「フォークソング/ニューミュージック世代(19.0%)」「自由を大切にする世代(18.6%)」でした。ただし、「あてはまるものがない」を選んだ人が36.0%もいたことも、今回の調査でわかりました。 |