博報堂エルダービジネス推進室では、50歳以上のエルダー生活者について、常時さまざまな調査・研究を実施しております。このたび、2007年4月から始まった「団塊のリタイア」に焦点を合わせ、首都圏及び関西圏の58〜60歳(428名)に緊急調査を行い、「リタイア後の退職金の使い方」について分析した結果をまとめましたので、ご報告いたします。
調査結果によると、退職金の使い道は、支給直後は、約5割の人が「貯蓄」し、「投資運用」「消費」「ローンの返済」は、それぞれ15〜16%程度となり、最初から「運用」にも一定金額を回そうと考えていることがわかりました。さらに、定年後の生活全体で尋ねてみると、「貯蓄」は約4割まで減り、逆に「消費」の比率が約3割強まで上がります。また「投資」に回すお金が直後より微増し、「ローン返済」が減ります。この傾向は、退職金をもらった人と、これからもらう予定の人ではあまり差がありませんでしたが、男女を比べると、男性よりも女性のほうが「貯蓄」傾向にある結果となっていました。
退職金を投資運用したいと回答した人の運用内容では、男性は「株式取引(70.4%)」「投資信託(57.0%)」「定期預金(45.9%)」の順でしたが、女性は「定期預金(58.4%)」がトップで、「株式取引(50.6%)」「投資信託(48.3%)」となり、退職金の使い道は、女性のほうがやや安定志向に見えますが、女性も2位の「株取引」が50%以上となっており、団塊世代は全体的に株式取引に興味があることが明らかになりました。
今後のお金の使い道としては、「国内旅行(63.3%)」「趣味(63.1%)」「海外旅行(57.5%)」がトップ3でした。また「薄型テレビなどの家電(49.8%)」や「リフォーム(46.0%)」にも関心が高く、男性は「車(43.5%)」、女性は「エンタテインメント(40.7%)」も高い数値となっています。
男女共に関心の高い「国内旅行」と「海外旅行」ですが、具体的には国内は「北海道(79.7%)」と「沖縄(67.5%)」、海外は「ヨーロッパ(84.6%)」に圧倒的な人気のあることがわかりました。定年退職を迎え、お金と時間に余裕がでてきたからこそ、のんびりと国内のリゾート地、そして音楽や映画を通じて若い頃から憧れていたヨーロッパが、これから訪ねてみたい旅行先として選ばれるのでしょう。 |