博報堂エルダービジネス推進室では、50歳以上のエルダー生活者について、常時さまざまな調査・研究を実施しております。このたび、2007年4月から始まった「団塊のリタイア」に焦点を合わせ、首都圏及び関西圏の58〜60歳(428名)の調査結果を中心に「リタイア後の生活と暮らし方」について分析した結果をまとめましたので、ご報告いたします。
調査結果によれば、定年退職後の暮らし方として、「定年前と同じ会社でフルタイム勤務(28.0%)」を望む人よりも若干多い28.9%の人が「組織に縛られない自由な生活」を希望していることがわかりました。もともと自由を求める気持ちを持ち続けている団塊世代の意識がここにもみてとれます。
今後の暮らし方については、約8割の人が「今と同じところに住み続けたい」と回答していますが、リフォームとなると、1年以内の経験者も含めれば、全体の5割以上がリフォーム意向者となりました。内容的には、男女共に「キッチンの充実」を望む声が最も強く、女性は「バリアフリー化」を望み、男性は趣味関連のリフォームを希望するという男女差も見られました。退職し、自由になる生活を想定して、積極的に生活を変えようという気持ちになっているのかもしれません。
また「二地域居住」に興味のある人が、約4割いました。興味のある人のうち、6割以上が「都心と郊外」の生活を希望しているようです。「国内と海外を行き来する」人も約2割いました。ここでは、ほとんど男女差は見られず、「自由な生活」へのニーズは高そうです。
自分の両親や子供との居住スタイルについては、「同居」や「遠居」よりも、圧倒的に「近居」を望む声が高く、特に女性に強く傾向が表れていました。自由な時間を確保しつつも、何かあったときには駆けつけられる距離に住みたいというのが、団塊世代の希望のようです。 |